植物タンニンなめし革、熟成、ワックス加工

バッグが欲しいと思っていて、説明書に「革を使用」と書いてあったら、まず何を思い浮かべますか?高級感、柔らかさ、クラシック、超高価…いずれにせよ、普通のバッグと比べると、より高級感を感じられるでしょう。実際、100%本革を使用するには、製品に使用できる基本素材を加工するために多くの技術が必要となるため、基本素材の価格は高くなります。

革の種類、つまり高級グレードと低級グレードに分けられます。このグレードを決める最も重要な第一要素は「原皮」です。「原皮」とは、加工されていない、本物の動物の皮のことです。これも重要ですが、どれも原材料の品質に勝るものはありません。なぜなら、この要素が製品全体の品質を左右するからです。

生の革を製品の材料にするには、「革のなめし」と呼ばれる工程を経る必要があります。これは英語では「Tanning(タンニング)」、韓国語では「제혁(タンニング)」と呼ばれます。この言葉の語源は、植物由来の原料を意味する「タンニン(タンニン)」です。

加工されていない動物の皮は腐敗や害虫、カビなどの問題が生じやすいため、用途に合わせて加工されます。これらの工程を総称して「なめし」といいます。なめし方には多くの方法がありますが、「タンニンなめし革」と「クロムなめし革」が一般的に用いられています。革の大量生産はこの「クロム」方式に頼っており、実際、革生産の80%以上は「クロム革」で作られています。植物タンニンなめし革は普通の革よりも品質が良いですが、使用する過程で個人の好みの違いにより評価が異なるため、「植物タンニンなめし革=良い革」という公式は適切ではありません。クロムなめし革と比較すると、植物タンニンなめし革は表面加工方法が異なります。

一般的にクロムなめし革の仕上げは表面に何らかの加工を施すことですが、植物タンニンなめし革はこの加工を必要とせず、革本来のシワや風合いをそのまま残しています。通常の革に比べて耐久性や通気性に優れ、使い込むほどに柔らかくなるという特徴があります。しかし、使用面では加工しない方がデメリットの方が多いかもしれません。コーティング膜がないため、傷や汚れがつきやすく、管理が少し面倒かもしれません。

使い手と共に時を過ごすバッグや財布。植物タンニンなめし革は表面にコーティングが施されていないため、使い始めは赤ちゃんの肌のように柔らかな感触です。しかし、使用時間や保管方法などにより、徐々に色や形が変化していきます。


投稿日時: 2023年1月17日
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